MESSAGE

メッセージ

「一流のクリエイションを支える。」

これまで、200名以上の生産者を訪ねてきました。そのなかでわたしたちが出会ったのは、食材のクオリティに情熱のすべてを注ぎ込み、命がけでつくり込む「アーティスト」たち。彼らから学んだのは、「最高の一皿は生産者と料理人の共作である」ということでした。

レシピや食材の状態にあわせて下処理や梱包を変えるため、スマートフォンを駆使し、毎日密にやりとりする。生産者は料理人が腕をふるう店へ足を運び、料理人は生産地を見学しに行く。そして、ことあるごとにお互いの意見を交換し合う——。

幾度にもわたる感覚レベルのバトンのやりとりを経て、最高の食材をめざす生産者と最高の技術をもった料理人が、「最高の一皿」をていねいに育てていたのです。このバトンの受け渡しを目の当たりにしたとき、「これこそが生産者と料理人の理想の関係だ」と強く胸を打たれたのを鮮明に覚えています。

しかし、よいものをつくる「アーティスト」は生産に集中するため、バトンを渡す機会をつくれないことがほとんどです。とある食用バラの生産者もそうでした。彼のつくる食用バラ(YOKOTA ROSE)は、100パーセント自然栽培。しっかり育てた土を使い、農薬と肥料は一切使いません。1日に300匹ものてんとう虫を捕まえ、アブラムシを撃退する——そんな独自の創意工夫と情熱をもってバラづくりを追求しているからこそ、思い描くかたちでバトンを渡せずにいたのです。

「僕は現場を大事にしたい。なので、代わりに食用バラのブランディングを頼みたい」。

そんな生産者からのお声がけがきっかけで、EDIBLE GARDEN(エディブルガーデン)はスタートしました。めざすのは、あの日胸を打たれた、彼らのような関係性。つまり、“生産者の代わりに料理人へとバトンを渡す担い手”であることです。

そこでわたしたちが最初に取り組んだのは、「食材の価値の数値化」。島根大学との研究によって、食用バラYOKOTA ROSEの香り成分含有量が、通常のベルローズの3,840倍ということを明らかにしたのです。科学的見地からも香り高さ、品質、そして生産者の不断の努力が可視化された瞬間でした。

品質の高さを数字で表現できたことで、料理人にYOKOTA ROSEを試していただきやすくなった。その結果、数々のすばらしいクリエイションが生まれるようになりました。

これからわたしたちがめざすのは、生産者の代わりとなって、また自身でも栽培に挑戦しながら、食材の価値を証明し、伝えつづけること。料理人にその食材を「最高の一皿」に仕上げていただく努力を欠かさないこと。そうすることで、生産者と料理人それぞれの「一流のクリエイションを支える」ことです。

まずは食用花をさきがけにして、そんな未来を創ってまいります。


会社概要

会社名
.science Inc.
資本金
2,900,000円
住所
〒162-0055 東京都新宿区余丁町12-29
電話番号
03-4540-4271
代表取締役
小澤 亮
荷物の郵送先
〒162-0055 東京都新宿区余丁町12-29
MEMBER

メンバー

代表取締役

小澤 亮(おざわ りょう)

マーケター。大学で建築を専攻した際に、建築家が抱えるマーケティングの課題に触れたことをきっかけにWebマーケターを志す。在学中はバイヤーとして3,000回以上のWeb取引きを経験。その結果、インターネット通販に可能性を見出して、「良いものをつくる生産者をITでPRして収益化すること」を目標に、Yahoo! JAPANに入社。4年間の経験を積んだ。独立後は、より横断的なマーケティングスキルを習得するために、BASE株式会社をはじめとするベンチャー企業や、地方の中小企業のマーケティングを監修。また、全国の250件以上の農畜水産の生産者を訪問しながら、写真撮影、コピー制作、Web制作などの情報発信を支援することで関係性を築いた。その後、2017年9月に.science Inc.を創業。生産者をブランディングして、食材や加工品を販売する事業を展開する。2020年にはプロサッカー選手長友佑都氏が経営する株式会社Cuoreの顧問に就任。食の新規事業の立ち上げと展開をハンズオン支援している。

取締役

木村 龍典(きむら りゅうすけ)

農業の科学者。明治大学農学部農学科に入学。3年次より、植物生理学の研究に打ち込み、「光と植物の生長」に関する研究を実施。その後、同大学院農学研究科に進学。前記の研究成果をベースにした特許取得をはじめとし、明治大学ビジネスアイデアコンテスト最優秀賞、キャンパスベンチャーグランプリ2010東京大会にて、りそな銀行賞などを受賞。 大学院卒業後は、室内で野菜を育てる技術「植物工場」におけるリーディングカンパニーである株式会社キーストーンテクノロジーに入社。技術営業、経営企画から2014年に事業企画・研究企画責任者として従事。食のスマートシティ化を目的に、日産自動車や横浜市と共に、化石燃料に頼らない農業生産及び物流システムの実証試験の実施や外食大手企業への大規模システムプランニング、世界初となる機能性野菜やエディブルフラワーの生産技術開発などの主事として参画した。 .science Inc.では、研究開発をベースとした品質調査分析、知的財産化におけるマネタイズを展開する。

取締役

田村 浩二(たむら こうじ)

料理人。新宿調理師専門学校を卒業後、乃木坂「Restaurant FEU(レストラン フウ)」にてキャリアをスタート。ミシュラン二ツ星の六本木「Edition Koji Shimomura (エディション・コウジ シモムラ) 」の立ち上げに携わる。表参道の「L’AS (ラス)」で約3年務めたのち、渡仏。World’s 50 Best Restaurants 2019 の1位を獲得したミシュラン三ツ星のフランス南部マントン「Mirazur (ミラズール) 」、一ツ星のパリ「Restaurant ES (レストラン エス) 」で修業を重ね、2016年に日本へ帰国。2017年には、世界最短でミシュランの星を獲得した「TIRPSE (ティルプス)」のシェフに弱冠31歳で就任。World’s 50 Best Restaurants の「Discovery series アジア部門」選出、「ゴーエミヨジャポン2018期待の若手シェフ賞」を受賞。現在は Mr. CHEESECAKEの他、複数の事業を手掛ける事業家として活動。.sciencce Inc.はプロダクト開発を担当する。