EDIBLE GARDENにおけるSDGsの取組みについて
1. 生物多様性への取り組み
EDIBLE GARDENで取り扱うエディブルフラワーは、すべて化学農薬不使用で栽培されています。農薬の使用は、生態系に悪影響を及ぼします。畑で農薬を使用すると、土壌微生物や昆虫などの小動物が減少し、それを捕食する動物が減少し、生物多様性が失われていきます。
さらに近年では、化学肥料の依存によるリン(P)の使用量増大の影響で、2100年までに世界的にリンが枯渇するとも試算されています。農薬や化学肥料に依存しない農業を支援していくことが、地球環境にとっても意義があると私どもは考えております。
2.環境保全への取り組み
2-1. 地球温暖化への配慮
EDIBLE GARDENのエディブルフラワーは化学農薬不使用で栽培されているため、農薬製造時おける化石燃料由来のCO2、N2O等排出に加担していません。農業において、有機農産物(≒有機農業、無農薬栽培)の割合は農産物全体における0.2%(H.19 農水省統計)、有機農業以外は化石燃料由来の化学農薬や化学肥料に依存しています。
産業全体の温室効果ガス排出量の2~3%を排出する農業においても、CO2、N2Oの排出を極少化するために、農薬や化学肥料に頼らない生産方法を支援することが重要です。
2-2. 大気、水および土壌の汚染への配慮
EDIBLE GARDENのエディブルフラワーは化学農薬不使用で栽培するため、近隣の自然や水路、土壌への農薬流出のリスクが全くありません。また、肥料の使用も慣行栽培の施肥量と比較して1/10~1/100以下に抑えられており、化学肥料は一切使用しておりません。
そのため、豪雨などでの近隣水路や河川への肥料成分の流出による硝酸性窒素の地下水汚染や閉鎖性水域での富栄養化のリスクが極少化されています。
2-3. 地球環境への配慮
エディブルフラワー「AYUMI」は植物工場(室内型水耕栽培)にて生産されており、開放系農業(畑や稲作)に対して、水の使用量を95%以上削減しています。
3. 障がい者福祉施設における農業生産と工賃の増大への取り組み
3-1. 人・社会的弱者への配慮
エディブルフラワー「AYUMI」は、障がい者就労支援施設のNPO法人歩実にて、生産されています。「AYUMI」の生産、販売により、「障がい者の作業工賃の向上」および「障がい者の農業における就労支援、就労移行」を目標としています。
工賃の向上についての具体的な施策として、「AYUMI」1パックの販売につき、約100円を工賃として計上、月1.500パックの販売にて月15万円(作業者4~5名)の工賃を確保し、月約3万円/人の工賃支給という、全国平均工賃である約1.6万円の2倍以上の工賃支給額を目指して事業を進めています。
また、就労移行については、食用花の生産作業を通じて障がい者の作業能力が向上しており、就労を目指した取り組みが進んでいます。
4. 地域と連動した農業生産への取り組み
4-1. 地域・コミュニティーの発展への貢献
エディブルフラワー「AYUMI」は、茨城県筑西市のNPO法人歩実にて、地域の障がい者の就労支援や就労移行に貢献するだけでなく、農業資材や梱包資材等の手配を近隣(茨城県常総市ほか)の企業に委託するなど、茨城県下の地域コミュニティーにて連携を組んで生産、流通、販売を実施しております。
5. フードロスの削減、食の安全性への取り組み
5-1. 資源の有効活用への特別な配慮
「YOKOTA ROSE」の一部は、虫に食害されているもしくは形が悪いといった理由で原体(非加工、収穫後の状態)として通常出荷できない花びらが存在します。その量はYOKOTA ROSEの総生産量の20%程度と試算されます。この通常出荷できない花びらを、私どもは販売もしくは自社加工しています。
つまり、捨てられるはずだった花びらを販売・利活用することで、廃棄ロスを削減するだけでなく、もともと廃棄していたバラを売上に転換することができ、農家の収益性向上に貢献しています。
5-2. 安全・安心に配慮したエディブルフラワーの提供
EDIBLE GARDENでの提供するエディブルフラワーは全て栽培期間中、農薬不使用にて栽培しています。化学農薬を使用しないことで、残留農薬のリスクを極小化し、消費者に対して安全・安心を担保した商品をご提供しています。