食べられる花屋EDIBLE GARDENを運営する.science Inc.の小澤です。

エディブルガーデンにおけるエディブルフラワーの栽培(バラを除く)は、NPO法人歩実と連携しています。

歩実は、障がい持った方とその家族の方々にさまざまな形で支援をおこなっているNPO法人です。その目標は、利用者一人ひとりが、地域社会の一員として自立し、明るく豊かにその人らしい生活ができること。就労の喜びや生き甲斐の発見など、利用者とその家族が生活を楽しめる障がい者福祉環境を理想としています。

その歩実では、障がいを持った方々が、室内にてエディブルフラワーの水耕栽培をおこなっています。丹精を込めて育てる食用花は、安全・安心がポリシー。だから、もちろん農薬不使用です。また、エディブルガーデンで販売した分の収益は、彼らに分配されます。これがわたしたちの「農福連携」の形です。

福祉施設発、最高鮮度の食用花AYUMI

エディブルガーデンで販売されたエディブルフラワーは、料理人やフードコーディネーターの手によって美しい料理に生まれ変わります。歩実の施設の壁には、そうして生まれ変わった食用花の写真が所せましと飾られています。

自分たちが育てた「食べられる花」たちの、生まれ変わった姿を楽しむこと。

一流の料理人から選ばれる最高品質の食用花をつくること。

それが、彼らのモチベーションなんです。

今回の農福連携では「科学の力で創り出せる価値」と「手作業ならではの価値」を混ぜることで、新しいものづくりの可能性を探っています。「香り高い品種の選定」「水耕栽培という育て方」「科学的見地に裏付けされた品質管理」といった科学に裏付けされた要素と、歩実による地道でていねいな作業によって、最高水準の品質を誇る食用花「AYUMI』は生み出されているのです。

目指しているのは、「AYUMI」の特徴であるフレッシュな香りを武器に、「乗せるだけ」ではなく、「香りを味わう」という、食用花マーケットの創造です。

新しい農福連携の挑戦が、ここからスタートします。