コンセプト

Sustainable edible flowers
サスティナブルな食べられる花

食べられる花屋 EDIBLE GARDENは、地球環境に配慮した「化学農薬不使用」のエディブルフラワーのみを販売しています。

さらに「通年提供」をはじめとして、既存の食用花よりも「2倍以上長持ちする鮮度保持」「あらゆるジャンルに対応した価格帯」「1,000輪以上の大量出荷」、そして「1パックから品種や色の指定が可能」など、既存のエディブルフラワーの流通には足りなかった品質やサービスの課題解決にも積極的に取り組んでいます。

そんな私たちが、もっとも大切にしているのは、高品質でありながらも「サスティナブルな食材」であること。

そのため、取り扱うエディブルフラワーは、いずれも地球環境に配慮して『100パーセント化学農薬不使用であること』に徹底しているのです。

虫害に弱いエディブルフラワーは、農薬不使用の栽培が極めて難しいとされています。しかしながら、「化学農薬からの脱却」を実現するために、“有機”から“植物工場”まで、農法の両極を横断するように栽培の監修をおこなっています。そんな想いから生まれた食用花ブランドには、ヒトや地球にやさしいストーリーがたくさん込められています。

有機栽培である「OSHIBANA」「さ姫」「NICO ROSE」「YOKOTA ROSE」。化学農薬を使用しないため、土壌微生物や昆虫などの小動物、それを捕食する動物などが息づく、生物多様性を保全しています。

さらに「OSHIBANA」は、栽培期間中で化石燃料にまったく頼らないことで、カーボンニュートラルに力を入れたものづくりにも取り組んでいます。

植物工場栽培である「AYUMI」「Nobel Rose」。これらは慣行農法と比較して、水の使用量を95%以上も削減しています。環境負荷が小さいことに加えて、それだけではない独自の高品質も実現。「防虫性」が高いので、“香りを出す”花品種の無農薬環境での安定栽培を実現したほか、環境が「無菌」なため、洗わずに生菓子に使用できることを可能にしました。

さらに、AYUMIは障がい者福祉施設(NPO法人歩実)で栽培をおこなっています。エディブルフラワーの生産・販売により、「障がい者の作業工賃の向上」および「障がい者の農業における就労支援、就労移行」を目標としています。

高品質を追求しながらも、サスティナブルな食べられる花。私たちが信じる最高の食材で、未来の花食文化づくりに挑戦してまいります。

目指す未来

THE FUTURE FOOD
未来の食材としての「食用花」

食用花の歴史は紀元前後までさかのぼります。古くから漢方では、頭痛や解熱、止血剤、はたまた分娩促進剤として牡丹や葛花などが利用されていました。日本における食用花の歴史も長く、天武天皇が689年の9月9日、重陽の節日の菊花の宴に用いたことに始まり、江戸時代の文献にも菊花をはじめとして牡丹、しゃくやく、たんぽぽ、ヤマブキ、蘭の花等を食用にする例が記録されています。

現在では食文化の多様化に伴い、彩豊かなさまざまな食用花が供されるようになりました。菊や菜の花といった日本古来の花だけでなく、バラやビオラ、ナデシコなどの西洋の花も料理に使われることが増えてきています。

そもそも「花」は、植物でもっとも香り高く、味が濃い部位。見た目のために添えるだけでなく、食材としても重要なポジションを任せられる存在です。その風味豊かな味わいや香りは、料理のクオリティを次のレベルへと引き上げてくれるでしょう。

EDIBLE GARDENで取り扱うのは、100パーセント農薬不使用栽培の食用花だけ。多品種を少量から販売いたしますので、安全な食用花をカジュアルにお使いいただけます。また、わたしたちが最も力を入れているのが、農業の科学者を中心に、フードテックの視点から「食用花のポテンシャルを可視化し、それを最大化させる」こと。

香り成分含有量3,840倍(*)の“YOKOTA ROSE”の研究分析を皮切りに、“ビオラ”に全食材トップクラスのポリフェノールの含有量があることの証明。また、食用花の栄養価を最大化させるための栽培技術の研究、食味の良い食用花の企画・栽培。さらには、トップシェフとコラボレーションした食用花のペアリング理論の研究開発に挑戦しています。

「飾る“だけ”ではない。風味や香りを足すという選択肢」

飾るだけの活用レベルではなく、料理に風味や香りを加える、ひとつ上のアプローチへ。食用花のポテンシャルを引き出した体験は、わたしたちの食に新しい感動を与えてくれるはず。一流の料理人と共に、花を食べて感動のある「未来の食文化」をつくってまいります。
*……島根大学との共同研究による

ミッション

「一流のクリエイションを支える。」

これまで、200名以上の生産者を訪ねてきました。そのなかでわたしたちが出会ったのは、食材のクオリティに情熱のすべてを注ぎ込み、命がけでつくり込む「アーティスト」たち。彼らから学んだのは、「最高の一皿は生産者と料理人の共作である」ということでした。

レシピや食材の状態にあわせて下処理や梱包を変えるため、スマートフォンを駆使し、毎日密にやりとりする。生産者は料理人が腕をふるう店へ足を運び、料理人は生産地を見学しに行く。そして、ことあるごとにお互いの意見を交換し合う——。

幾度にもわたる感覚レベルのバトンのやりとりを経て、最高の食材をめざす生産者と最高の技術をもった料理人が、「最高の一皿」をていねいに育てていたのです。このバトンの受け渡しを目の当たりにしたとき、「これこそが生産者と料理人の理想の関係だ」と強く胸を打たれたのを鮮明に覚えています。

しかし、よいものをつくる「アーティスト」は生産に集中するため、バトンを渡す機会をつくれないことがほとんどです。とある食用バラの生産者もそうでした。彼のつくる食用バラ(YOKOTA ROSE)は、100パーセント自然栽培。しっかり育てた土を使い、農薬と肥料は一切使いません。1日に300匹ものてんとう虫を捕まえ、アブラムシを撃退する——そんな独自の創意工夫と情熱をもってバラづくりを追求しているからこそ、思い描くかたちでバトンを渡せずにいたのです。

「僕は現場を大事にしたい。なので、代わりに食用バラのブランディングを頼みたい」。

そんな生産者からのお声がけがきっかけで、EDIBLE GARDEN(エディブルガーデン)はスタートしました。めざすのは、あの日胸を打たれた、彼らのような関係性。つまり、“生産者の代わりに料理人へとバトンを渡す担い手”であることです。

そこでわたしたちが最初に取り組んだのは、「食材の価値の数値化」。島根大学との研究によって、食用バラYOKOTA ROSEの香り成分含有量が、通常のベルローズの3,840倍ということを明らかにしたのです。科学的見地からも香り高さ、品質、そして生産者の不断の努力が可視化された瞬間でした。

品質の高さを数字で表現できたことで、料理人にYOKOTA ROSEを試していただきやすくなった。その結果、数々のすばらしいクリエイションが生まれるようになりました。

これからわたしたちがめざすのは、生産者の代わりとなって、また自身でも栽培に挑戦しながら、食材の価値を証明し、伝えつづけること。料理人にその食材を「最高の一皿」に仕上げていただく努力を欠かさないこと。そうすることで、生産者と料理人それぞれの「一流のクリエイションを支える」ことです。

まずは食用花をさきがけにして、そんな未来を創ってまいります。

ミッションから生まれた
花食カルチャーを育てる
おいしい花の「実験室」

トップクリエイターとコラボして“おいしい花体験”を創作する「エディブルフラワー研究所」。飾りにとどまらない、エディブルフラワーの可能性を発信しています。

詳しく見る

会社概要


会社名
.science Inc.

電話番号
03-4540-4271

資本金
2,900,000円

代表取締役
小澤 亮

住所
〒162-0055 東京都新宿区余丁町12-29

荷物の郵送先
〒162-0055 東京都新宿区余丁町12-29


メンバー


代表取締役

小澤 亮(おざわ りょう)

マーケター。ヤフー株式会社を経て、品質に信念を持つ生産者を応援する会社を創業。オンラインシェアNo.1の「食べられる花屋 EDIBLE GARDEN」、トップクリエイターと“おいしい花体験”を創作する「エディブルフラワー研究所」、捨てられてしまう食材を加工品にアップサイクルする「サスティナブルミール」、食材の品質を数字で証明する「成分分析ブランディング」など、生産者をエンパワーメントする事業を手がけている。伝統食の応援にも力を入れており、フレンチの技術で干物をUP DATEする「アタラシイヒモノ」、釜戸と薪火でつくる究極の餅「THE OMOCHI」のブランド開発や、本みりんでつくった「糀のリキュール Me」をはじめとした企業顧問としても活動中。


取締役

木村 龍典(きむら りゅうすけ)

農業の科学者。明治大学農学部農学科に入学。3年次より、植物生理学の研究に打ち込み、「光と植物の生長」に関する研究を実施。その後、同大学院農学研究科に進学。前記の研究成果をベースにした特許取得をはじめとし、明治大学ビジネスアイデアコンテスト最優秀賞、キャンパスベンチャーグランプリ2010東京大会にて、りそな銀行賞などを受賞。 大学院卒業後は、室内で野菜を育てる技術「植物工場」におけるリーディングカンパニーである株式会社キーストーンテクノロジーに入社。技術営業、経営企画から2014年に事業企画・研究企画責任者として従事。食のスマートシティ化を目的に、日産自動車や横浜市と共に、化石燃料に頼らない農業生産及び物流システムの実証試験の実施や外食大手企業への大規模システムプランニング、世界初となる機能性野菜やエディブルフラワーの生産技術開発などの主事として参画した。 .science Inc.では、研究開発をベースとした品質調査分析、知的財産化におけるマネタイズを展開する。


取締役

田村 浩二(たむら こうじ)

料理人。神奈川県三浦市生まれ。新宿調理師専門学校を卒業後、乃木坂「Restaurant FEU(レストラン フウ)」にてキャリアをスタート。ミシュラン二ツ星の六本木「Edition Koji Shimomura (エディション・コウジ シモムラ) 」の立ち上げに携わる。表参道の「L’AS (ラス)」で約3年務めたのち、渡仏。World’s 50 Best Restaurants 2019 の1位を獲得したミシュラン三ツ星のフランス南部マントン「Mirazur (ミラズール) 」、一ツ星のパリ「Restaurant ES (レストラン エス)」で修業を重ね、2016年に日本へ帰国。2017年には、世界最短でミシュランの星を獲得した「TIRPSE (ティルプス)」のシェフに弱冠31歳で就任。World’s 50 Best Restaurants の「Discovery series アジア部門」選出、「ゴーエミヨジャポン2018期待の若手シェフ賞」を受賞。現在は Mr. CHEESECAKE の他、複数の事業を手掛ける事業家として活動。